2025(令和7)年7月、ベルギー?ゼーブルージュで開催された国際コンペティション「Floating Wind Challenge 2025」(主催:Offshore Wind 4kids)において、弘前大学大学院 地域共創科学研究科2年の野呂 健人さんが、東京大学?横浜国立大学の学生と結成したチーム「IBO Gyudon」のメンバーとして参加し、「Best report部門」で見事優勝を果たしました。
本大会は、洋上風力を学ぶ世界中の大学生がチームを組み、浮体式風車の浮体構造の設計?制作を行い、その性能を競うものです。今年は世界各国から20チームが参加し、日本からは野呂さんらのチームを含む2チームが1次選考を通過。決勝戦では14チームが技術力と創意工夫を競い合いました。
チーム「IBO Gyudon」は、「設計から施工?運用に至るまで一貫した技術的完成度と実現可能性の高さ」という点が高く評価され、「Best report部門」において最高評価を獲得。国際的な舞台で日本チームとして存在感を示しました。
受賞にあたり、野呂さんは「『Best Report部門』において優勝という形で、チームの努力が評価されたことを大変嬉しく思います。風車班のリーダーとして、浮体より上部の風車構造の設計?統括を担当してきました。地方参加という制約の中でオンラインミーティングを活用し、作業確認や議論を重ねながら、できる限りの貢献を続けてきました。設計から実験、フルスケール展開まで一貫して携わることができたことで、現実性と技術的完成度の高い提案が実現できたと感じています。今後はこの経験を糧に、再生可能エネルギー分野でより実践的な課題に挑戦していきたいです。」喜びを語り、今後の研究活動への意欲を新たにしていました。